2級電気通信工事施工管理技士

第二次検定(旧実地)|令和元〜7年度の出題傾向とおすすめ記述

試験の全体像

2級電気通信の第二次検定は全5問必須・記述式。試験時間は2時間。合格基準はおおむね得点率60%以上です。問題1の経験記述が合否の重心になります。

問題1 経験記述配点の目安 約40%
工事概要+指定された2テーマ
問題2 施工全般約15%
施工留意・JIS記号・穴埋め
問題3 施工管理法約15%
ネットワーク工程表 または 安全対策
問題4 用語説明約15%
6語から2語選び技術内容を記述
問題5 法規約15%
建設業法・労安/労基・電波/有線/端末
時間配分の目安問1:55分/問2〜5:各14分/見直し:9分
令和3年度から名称が「実地試験」→「第二次検定」に変更。令和6年度から経験記述は「課題→具体的対策→結果」を明示する形式に寄せられています。交通誘導員の配置だけを書く答案は、安全管理では対象外と明記される年があります。

年度別の出題傾向

添付の令和元〜7年度問題から抽出。問題番号の中身は年によって入れ替わりますが、型は安定しています。

年度 問題1(経験記述) 問題2 問題3 問題4 問題5
R1(2019) 安全+品質 施工留意/JIS記号/光管路布設 ネットワーク工程表 ONU・SIP・衛星TV・防災無線・GPS・公開鍵 建設業法/安衛則/端末設備等規則
R2(2020) 工程+品質 施工留意/JIS記号/地デジ受信 安全用語(4S・TBM等) FTTH・導波管・CDMA・パリティ・ルータ・IPS 建設業法/労基法/電波法
R3(2021) 工程+安全 施工留意/JIS記号/LAN配線 ネットワーク工程表 SIP・量子化雑音・シンクラ・Flash・STB・DDoS 建設業法/労基法/電波法
R4(2022) 工程+品質 施工留意/JIS記号/伝送劣化 労災防止対策(2語選択記述) SWハブ・シリアル・IPマルチキャスト・ハンドオーバ・スパイウェア・ヘッドエンド 建設業法/労基法/有線電気通信設備令
R5(2023) 安全+品質 施工留意/JIS記号/JIS X 5150 ネットワーク工程表 GIファイバ・衛星TV・RAID5・Bluetooth・PON・ワーム 建設業法/安衛法/端末設備等規則
R6(2024) 工程(工期遵守)+品質(機器・材料)
課題+対策+結果
施工留意/JIS記号/TV共同受信 労災防止対策(2語選択記述) IP電話・パラボラ・メディアコンバータ・SSD・VLAN・GPS 建設業法/安衛法/電波法
R7(2025) 工程(遅延防止)+安全(作業現場)
課題+対策+結果
施工留意/JIS記号/無線LAN・PoE ネットワーク工程表 SWハブ・防災無線・Wi-Fi6・LPWA・シンクラ・生体認証・低軌道衛星 建設業法/安衛則/有線電気通信法

読み取れるパターン

問題1 経験記述の書き方

ここが配点最大。丸暗記の転記は減点対象になりやすいので、自分の工事に置き換えることが前提です。ただし型は共通です。

工事概要で落とさない項目

  1. 工事名(「〇〇ビル光ケーブル更改工事」など具体名)
  2. 発注者名(二次下請なら一次下請業者名。発注機関所属なら所属機関名)
  3. 工事場所(市町村まで)
  4. 工期(年月日〜年月日)
  5. 請負概算金額(桁が工事規模と矛盾しないこと)
  6. 工事概要(何を何芯・何台・何系統、どこに据え付けたか)
  7. 立場(現場代理人/主任技術者/担当技術者 など)
撤去のみの工事は対象外。電気通信設備の据付調整が含まれる工事なら工事名が「工事」以外でも可、と注意書きがあります。

令和6年以降の型(最重要)

指定テーマごとに次の2段で書く。

  1. 課題:現場条件 → 何が問題か → 放置するとどうなるか
  2. 対策と結果:実施内容(数値・回数・基準値)→ 確認方法 → 結果
良い答案の条件:①電気通信特有の用語がある ②数値がある ③自分が「管理した」主語 ④課題と対策が対応している ⑤結果で閉じている
弱い答案:抽象語だけ(「適切に管理した」「十分注意した」)/誘導員配置だけ/作業員目線(「私がケーブルを引いた」)/テーマと無関係な話

テーマ別の定番ネタ(電通向け)

工程管理 建築遅延、他工種輻輳、夜間切替、資材納期、融着班不足、停電作業ウィンドウ、天候による屋外布設中断
品質管理 光接続損失、OTDR波形、UTP成端、曲げ半径、接地抵抗、レベル測定、機器水平度、工場検査、受入検査
安全管理 高所・はしご・高所作業車、開口部、感電・ELB、酸素欠乏、熱中症、活線近接、搬入時の荷崩れ、KY・TBM

おすすめ記述解答(置き換え用)

以下は学習用の型です。工事名・数量・日付は必ず自分の実績に置換してください。実在しない工事を書くと失格の注意があります。

共通の工事概要サンプル

⑴ 工事名  ○○ビル構内光配線更改及びLAN設備更新工事 ⑵ 工事の内容 ①発注者名:株式会社○○(一次下請の場合は一次下請業者名) ②工事場所:大阪府堺市○○区○○ ③工期:令和○年4月1日〜令和○年7月31日 ④請負概算金額:1,800万円 ⑤工事概要:既設SM光ファイバ72芯の更改、構内MDF〜各フロアIDF間の光ケーブル布設、融着接続、OTDR試験、LANスイッチ12台の更新とUTP配線成端、テレビ共同受信設備のレベル調整 ⑶ 立場又は役割  担当技術者として、工程・品質・安全の現場管理、試験成績書の作成、元請及び他工種との工程調整を担当した。

工程管理(工期遵守/遅延防止)

令和6・7形式:課題 → 対策と結果
⑴ 工程管理上の課題  本工事は建築内装工事と並行施工であり、3階天井内の光ケーブル布設は天井下地完了後でなければ着手できなかった。建築側の下地完了が当初より10日遅れる見込みとなり、このままでは光融着・OTDR試験・切替が竣工検査に間に合わないおそれがあった。 ⑵ 実施した対策とその結果  ①週1回の他工種工程会議で下地完了日を先行把握し、遅延確定時点で融着班を1班から2班に増員した。  ②天井未完了の期間に、地上で光コードの端末処理と試験治具の準備、UTP成端の先行作業を実施した。  ③切替作業を土曜日夜間に1回追加し、平日日中の作業輻輳を回避した。  この結果、布設開始の遅れ10日を融着以降で7日回復し、残3日は予備日の範囲で吸収して契約工期どおりに引渡しできた。
旧形式(重要事項+措置)用の短文
重要事項:建築工事遅延に伴う光ケーブル布設の着手遅れ。
措置:他工種との週次打合せで着手可能日を確定し、融着班を増員。地上で端末処理を先行し、切替を夜間に設定して工期を遵守した。

品質管理(機器・装置・材料)

令和6形式:課題 → 対策と結果
⑴ 品質管理上の課題  本工事ではSM光ファイバ72芯の融着接続が品質の核心であった。接続損失が規格を超えると伝送不良となり、竣工後の再接続は運用中のため困難であった。またUTPはカテゴリ6A指定であり、成端不良によるNEXT劣化が懸念された。 ⑵ 実施した対策とその結果  ①受入時に光ケーブルの製造番号・試験成績書を仕様書と照合し、外観のキンク・外傷を全数確認した。  ②融着は認定作業者が実施し、1接続ごとに融着機の推定損失0.05dB以下を確認。区間ごとにOTDRで測定し、接続点損失0.3dB以下、区間損失が計算値以内であることを記録した。  ③UTPは曲げ半径をケーブル径の4倍以上に管理し、テスタでワイヤマップと特性を全ポート測定した。  規格外が2芯発生したため即日再融着し、最終的に全芯が規格内、発注者立会試験でも指摘なく合格した。

安全管理(作業現場)※誘導員配置のみは不可

令和7形式:課題 → 対策と結果
⑴ 安全管理上の課題  本工事は屋上アンテナ改修とEPS内高所作業を含み、作業床高さは約3.5〜8mであった。開口部付近でのケーブル引込みと、活線近接での盤内作業が重なるため、墜落と感電が最優先リスクであった。 ⑵ 実施した対策とその結果  ①毎日のTBM・KYで当日の墜落・感電ポイントを指差呼称し、フルハーネス型墜落制止用器具と親綱の使用を作業前点検した。  ②移動はしごは上部を堅固な箇所に固定し、踏さんにまたがって作業することを禁止。高所作業車使用時はアウトリガを最大張出し、誘導者を配置した(誘導のみを対策とはしない)。  ③電動工具はELB付き回路またはELB付きコードリールを使用し、使用前にテストボタンで動作確認した。盤内作業は元電源の遮断・検電・表示ロックを徹底した。  期間中の労働災害はゼロ、是正指摘も開口部養生の追加1件のみで、再発なく竣工した。

別現場向けの短ネタ集

問題2 施工留意・JIS記号・穴埋め

設問1 施工管理上の留意(頻出語の定番解答)

4語から1語選択。書く量は「具体的に2〜4文」。検査項目・基準・禁止事項を入れる。

資材の受入検査(R1・R3・R6)
納入時に納品書・仕様書・図面と品名・型式・数量・製造番号を照合する。外観の傷・変形・腐食、光ケーブルならキンクや外傷、機器なら欠品を確認する。試験成績書が必要な機器は成績書の有無と測定値を確認し、不適合品は識別して現場に混入させない。
機器の搬入・据付け(毎年級)
搬入経路の幅・高さ・耐荷重と養生を事前確認し、重量物は吊り位置・重心を守って荷崩れを防ぐ。据付けは図面の位置・向き・レベルを確認し、アンカーの種類と埋込深さ、耐震固定、接地を仕様どおり施工する。通電前に絶縁抵抗・接地抵抗を測定する。
OTDR(光パルス試験器)の測定
測定波長(例:1310/1550nm)とパルス幅、屈折率を対象ケーブルに合わせる。コネクタを清掃し、ダミーファイバを用いて近端の死帯域を避ける。接続点・曲げ・破断の反射と損失を波形で確認し、規格値(例:接続損失0.3dB以下等、仕様による)と比較し記録する。
UTPケーブルの施工・成端
指定カテゴリを守り、引張強度と曲げ半径(概ねケーブル外径の4倍以上)を超えない。対のより戻しは最小限とし、ピン配列(T568A/B)を統一する。成端後はテスタでワイヤマップ、長さ、NEXT等を確認する。電源線との離隔をとり、強く結束して特性を劣化させない。
CD管・VE管・管路貫通
CD管は曲げ部分で扁平させず、管内に水が溜まらない勾配・引込を行う。VE管露出はサドル間隔を守り、管端にブッシングを付ける。外壁貫通はスリーブを設け、防火区画は認定の防火処理、防水が必要な箇所はコーキング等で止水する。管口からケーブルを傷つけない。
光ファイバ心線接続/メタル接続
光:クリーブ不良・端面汚れがないよう切断・清掃し、融着条件を心線種に合わせる。接続部は補強スリーブで保護し、トレイに曲げ半径を守って収納、余長を確保する。
メタル:心線対照を誤りなく行い、浸水対策(クロージャのガスケット・防水)を確実にする。接続抵抗が増えないよう圧縮・はんだ条件を守る。
工場検査/工具の取扱い/地中管路通線
工場検査:出荷前に寸法・外観・動作・絶縁を仕様書と照合し、不適合は是正してから搬入させる。
工具:絶縁工具の被覆損傷を使用前点検。高所からの落下防止をヒモ等で行う。
地中管路:通線前に管内の滞水・土砂・既設ケーブルを確認し、mandrel等で通過確認。牽引張力と側圧を管理する。

設問2 JIS記号

2つのうち1つを選び、日本語の名称+機能/概要。迷ったら機能が書ける方を選ぶ。

設問2は名称+機能または概要。1級は系統図上の2記号、2級は提示記号から1つ選ぶ年が多い。図は試験用の学習図(JISの複製ではない)です。本番は問題図の形を優先してください。

書き方の型:①日本語名称 ②何を入力し ③何をして ④どこへ出すか/何を守るか。例「アッテネータ。増幅器からの音声信号を減衰し、スピーカ音量を適正にする。」

電話・構内交換

MDF(主配線盤)構外側回線と構内側配線を成端・接続し、試験・切替の拠点とする。
保安器雷サージや電力線混触などの異常電圧から端末を保護する。責任分界点にもなる。
端子盤複数回線の心線を成端し、相互接続・試験を行う中間配線盤。
電話機音声を電気信号に変換して送受信する端末。
DSUデジタル回線を終端し、端末とのインタフェース変換を行う。
RT(中継器)減衰した信号を増幅・整形して再送するリピータ。
構内電話の基本系統 局線 保安器 MDF 端子盤 PBX等 電話機

TV共同受信・CATV

混合器異なる周波数の信号(UHFとBS等)を1系統にまとめる。分波器はその逆。
増幅器/ブースタ減衰したテレビ信号のレベルを増幅する。過利得は過入力障害の原因。
分配器入力信号をほぼ等レベルに複数系統へ分ける。分配損失がある。
分岐器幹線レベルを保ったまま一部を取り出す。タップオフ。
直列ユニット/TV端子壁面で受信機へ出力する。直列形は通過端子を持つ。
ヘッドエンドCATVの先頭で受信・変調・混合し、伝送路へ送り出す装置群。
TV共同受信・CATVの基本系統 アンテナ 混合器 ブースタ 分配 分岐器 直列ユニット TV端子

非常放送・拡声

増幅器(AMP)マイクや音源の信号電力を増幅し、スピーカ回路へ送る。
アッテネータ信号を適正レベルまで減衰する。非常放送では3線式が多い。
スピーカ電気信号を音響(空気振動)に変換して鳴動させる。
非常放送の基本系統 遠隔マイク 増幅器 AMP アッテネータ スピーカ 火災連動

防犯・インターホン

防犯カメラ監視対象を撮像し映像信号を送出する。
録画装置カメラ映像を記録し、再生・検索できるようにする。
監視モニタ映像を表示して監視する。
扉開閉センサ扉の開閉を検知し、警報や連動信号を出す。
電気錠電気信号で施解錠する。防犯盤やインターホンと連動。
インターホン親機子機と通話・映像確認し、解錠などの制御を行う。
インターホン子機玄関等に置き、親機と通話する端末。
防犯設備の基本系統 カメラ 録画装置 モニタ 扉センサ 電気錠

その他の頻出記号

接地機器金属部を大地に接続し、漏電時の電位上昇と感電・誘導障害を防ぐ。
クロスコネクト/交差配線相互をジャンパで接続する点、または線路交差。問題の注記を優先。

2級でよく出る選び方

そのまま使える短文
・DSU:デジタル回線を終端し、端末側インタフェースへ変換する装置。
・RT:減衰した信号を増幅し、波形を整えて再送する中継器。
・接地:金属箱体を大地に接続し、漏電時の感電と誘導障害を防ぐ。
・増幅器:入力信号の電力を増大して後段へ送る。
・スピーカ:電気信号を音に変換して鳴動させる。
・分配器:1系統の信号を複数系統へ分け、各端子へ送り出す。

記号の見た目は年度で異なる。試験場では「注)」と系統の前後関係を先に読む。

設問3 穴埋めの定番

設問3 穴埋めの定番

設問3を図で見る

穴埋めは「系統の絵」が頭にあれば語句が浮かぶ。2級で出やすい型を図示する。

スター型 HUB PC PC PC PC
ストレート/クロス ストレート 1 2 3 6 クロス HUB-PCはストレートが基本
インフラストラクチャ AP 端末 端末 端末

基地局(AP)経由

PoE:データと電力を1本のLANで PSE(スイッチ) PD(AP・カメラ) UTP + 電力
通線前:管内清掃 → マンドレル通過試験 ブラシ 通線紐 マンドレル 通過試験器 出口
OTDR波形のイメージ デッドゾーン 接続点 距離 → / ↑ 後方散乱レベル
ハンドホール必要有効長 L クロージャ a a b b R R c L = a + 2b + 2R + 2c (両側取りの基本形)

R1 設問3(光管路)の要点

⑴ 管内通線の前:管路の清掃・滞水排水、通過試験(テストマンドレル等)、既設ケーブル有無の確認、牽引計画。
⑵ 後分岐用HH:分岐に必要な余長を確保し、曲げ半径を守って収納。接続部の防水・識別、踏まれないようトレイ固定。

問題3 ネットワーク工程表/安全記述

ネットワーク工程表の解き方

ES 最早開始 LS 最遅開始 EF 最早完了 LF 最遅完了 余白にこの4欄を書いてから数字を入れる
R1型ネットワーク(オレンジ=クリティカル) S 0 A 4日 0→4 B 7日 0→7 C 3日 0→3 D 5日 4→9 E 9日 4→13 H 6日 3→9 F 5日 9→14 G 6日 9→15 I 7日 14→21 J 3日 14→17 K 5日 15→20 L 5日 21→26 工期26日 A→D→F→I→L / JのFF=21−17=4日

箱の下段は最早開始→最早完了。合流は最大のEFを次のESにする

フリーフロートとトータルフロート J 作業 FF 後続L Lの最早開始 工期 14 17 21 26 FF=直後のES−自分のEF TF=工期を動かさない総余裕

出題年:R1・R3・R5・R7(ほぼ隔年)。問われるのは所要工期、最早開始/最早完了、最遅完了など。

  1. イベント①の最早開始を0日とする(問題の表現が「何日目」なら定義に注意。多くの場合、所要日数の累積)。
  2. 各作業の最早開始=先行イベントの最早到着。
  3. 合流点は一番遅い先行経路を採用。
  4. 所要工期=終端イベントの最早到着(最終作業の完了)。
  5. 最遅はゴールから逆算。合流(逆向き分岐)は一番早い制約
計算は問題用紙の余白で経路を全部書く。「日数変更後」は変更作業だけ書き換えて、影響する経路だけ再計算する。

検算の型:クリティカルパス上の作業を合計すると所要工期と一致する。

安全用語・労災防止の定番記述

出題年:R2(用語)、R4・R6(作業を2つ選んで対策)。保護帽・墜落制止用器具の着用「だけ」はR6で除外指定。

4S活動:整理・整頓・清掃・清潔。通路と材料置場を区分し、つまずき・落下を防ぐ。
雇入れ時の安全衛生教育:安衛法第59条。作業方法、設備の危険、応急措置などを雇入れ時に教育する。
TBM:作業直前にその日の手順・危険・役割を短時間で確認する打合せ。
熱中症の手当:涼しい場所へ移し衣服を緩め冷却。水分・塩分。意識障害があれば救急要請し無理に飲ませない。
安全管理者の職務:安全に関する技術的事項の管理、作業指揮、原因究明と再発防止、巡視など。
高所作業車:アウトリガ張出し、傾斜・地盤確認、定格荷重遵守、搭乗者の墜落制止用器具、下部への立入禁止。
漏電感電防止:ELB付き電源、使用前テスト、接地、絶縁被覆の点検、活線作業の原則禁止。
移動はしご:上部固定、立て掛け角度約75度、踏さん作業禁止、転位防止、2人作業の考慮。
悪天候:強風・大雨・大雪で危険が予想される高所作業は中止(安衛則)。
酸素欠乏:測定、換気、空気呼吸器等、監視人。マンホール・ピットで特に注意。
移動式クレーン:資格者、定格荷重、アウトリガ、荷下への立入禁止、合図。
開口部:囲い・蓋・ネット、表示。やむを得ず外す場合は監視。

問題4 用語の技術的内容

6語から2語。定義+特徴/原理+用途を3文程度。「知っている語」を選ぶのが得点戦略。

ONU / FTTH / PON
ONUは加入者側の光回線終端装置。局側OLTと光で通信し、宅内の電気インタフェースに変換する。FTTHは宅まで光ファイバを引き込む方式。PONは光スプリッタで1芯を複数加入者で共有する受動光網。
SIP / IP電話
SIPはセッション開始プロトコル。IP網上で呼の確立・変更・切断を制御する。IP電話は音声をパケット化しIP網で伝送する電話。
OTDR以外の測定・品質語
パリティチェックはデータにパリティビットを付加し誤りを検出する(訂正は限定的)。量子化雑音はアナログを離散値にする際の誤差で生じる雑音。
ルータ / スイッチングハブ / VLAN / メディアコンバータ
ルータはIPアドレスでネットワーク間を中継し経路選択する。スイッチングハブ(L2スイッチ)はMACアドレス学習でフレームを該当ポートだけ転送する。VLANは物理LANを論理分割する。メディアコンバータは光と電気など媒体を変換する。
GPS / パラボラ / 衛星TV / 低軌道衛星
GPSは衛星からの測距で位置を求めるシステム。パラボラは放物面で電波を焦点に集める高利得アンテナ。衛星TVは放送衛星からの電波を受信する。低軌道衛星通信は地上に近い軌道で遅延を抑え広域カバーする。
セキュリティ系
IPSは不正侵入を検知し遮断する。DDoSは多数の端末から同時に負荷を掛けサービス不能にする攻撃。ワームは自己増殖してネットワーク経由で感染を広げるマルウェア。スパイウェアは利用者情報を無断で収集する。
無線・移動体
CDMAは符号分割多元接続。ハンドオーバは通話中に基地局を切り替えて通信を維持する。Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)は高密度環境向け無線LAN。LPWAは低消費電力で広域をカバーするIoT向け無線。Bluetoothは近距離無線。
ストレージ・端末
SSDは半導体メモリの記憶装置で機械動作がなく耐衝撃・高速。フラッシュメモリは電気的に一括消去・再書込できる不揮発メモリ。シンクライアントは処理の多くをサーバ側に置き端末を薄くする方式。STBは放送・通信サービスを受信しテレビ等に出力する端末。RAID5はパリティ分散で冗長化するディスク構成。生体認証は指紋・顔など身体的特徴で本人確認する。
放送・防災・暗号
防災行政無線は自治体が災害情報を住民に伝える無線システム。CATVヘッドエンドは番組を受信・変調し伝送路へ送出するセンター設備。公開鍵暗号は公開鍵で暗号化し対になる秘密鍵で復号する方式。
伝送路
導波管はマイクロ波を管内に閉じ込めて伝送する金属管。GI型マルチモードファイバはコア屈折率を段階的に変化させモード分散を抑える。IPマルチキャストは同一データを複数宛先へ効率配信する。

問題5 法規穴埋め(覚える数字と語句)

毎年「建設業法」+「労働系」+「通信系法令」。条文の空欄語を選択する形式が中心。

建設業法で繰り返される語

労働安全衛生・労働基準

電波法・有線・端末設備

数字は「100Ω」「20日」「1月」「2m」「10kHz」が特に狙われやすい。選択欄に似た語(協議と連絡、防止と対策、危害と害悪)があるので、条文の言い回しで覚える。

当日の戦い方

  1. 問題1のテーマを見て、用意した型のどれを使うか10秒で決める。
  2. 工事概要は先に埋める。金額と工期のバランスが極端だと不自然。
  3. 問題2設問1は一番書ける語を選ぶ。全語を埋める必要はない。
  4. 工程表は経路を列挙してから数字を書く。暗算だけで飛ばない。
  5. 問題4は知らない語を避ける。2語完答の方が6語中途半端より良い。
  6. 問題5は選択欄を先に見て、文の係りを確認してから入れる。
  7. 誤字はプラスチック消しゴムで消す前提。万年筆・ボールペン不可(R6以降注意あり)。
記述の最低ライン:主語は管理者、対象は自工事、手段は具体、確認は測定や巡視、結末は結果。この5点が揃えば、文才は不要です。

本ページは令和元〜7年度の公開問題の構成分析と学習用の記述型です。公式の標準解答ではありません。法規の正確な文言は法令で確認してください。